【2026年最新】X API(Twitter API)の料金が変わった!無料枠廃止と従量課金制を徹底解説
2025年末から2026年1月にかけて、X(旧Twitter)APIの料金体系が大きく変わりつつあります。
これまで「Freeプランで月1,500件まで無料」だった仕組みが、新規アカウントを中心に使った分だけ支払う「従量課金制(Pay-Per-Use)」へ段階的に移行されています。
公式から大々的なアナウンスはなく、いわば”サイレント・アップデート”のような形で進行しているため、「急にAPIが動かなくなった」「402エラーが出る」と困惑している開発者も少なくありません。
この記事では、従量課金制の仕組み・料金・始め方・コスト感をまとめます。
X公式の発表内容

@XDevelopersによるクローズドベータ発表(2025年10月20日)
Xの開発者向け公式アカウント@XDevelopersは、2025年10月20日にPay-Per-Use Pricing Pilot(従量課金パイロット)を発表しました。
- クローズドベータとして、選ばれた開発者に先行提供
- 参加者全員に$500分のバウチャー(無料クレジット)を配布
- 新規ユーザー・パワーユーザー両方が対象
X Developer Communityでの詳細アナウンス
技術的な詳細は、Developer Communityフォーラムで公開されました。
従来の料金プラン(比較用)
まず、従来のX API料金プランを振り返ります。
| プラン | 月額 | 投稿上限 | 読み取り上限 |
|---|---|---|---|
| Free | $0 | 1,500件/月 | 0件 |
| Basic | $200 | 50,000件/月 | 10,000件/月 |
| Pro | $5,000 | 300,000件/月 | 1,000,000件/月 |
| Enterprise | $42,000〜 | カスタム | カスタム |
なお、現在の公式料金ページは従量課金制のみの記載に切り替わっており、上記の旧プラン情報は従来のドキュメントおよびサードパーティの記録に基づきます。
多くの個人開発者やアフィリエイターはFree枠を利用していましたが、もう少し使いたいと思ったとたん月$200(約3万円)のBasicプランに飛ぶ必要がありました。FreeとBasicの間、BasicとProの間にそれぞれ大きな価格差があり、ライトユーザーにとって使いづらい料金体系だったのです。
新しいDeveloper Console(console.x.com)について

旧ポータルと新コンソールの違い
| 旧ポータル | 新コンソール | |
|---|---|---|
| URL | developer.x.com(旧 developer.twitter.com) | console.x.com |
| 料金体系 | Free / Basic / Pro / Enterprise | 従量課金制(Pay-Per-Use) |
| 対象 | 既存の開発者 | 新規開発者を中心に段階的移行 |
旧ポータル(developer.twitter.com)は現在 developer.x.com にリダイレクトされています。新コンソール console.x.com は従量課金制と連動した新しい開発者ダッシュボードです。
新コンソールの主な機能
公式ドキュメントによると、以下の機能が提供されています。
- アプリ管理・認証設定: アプリの作成、OAuth認証やパーミッションの構成
- > “Set up apps to get API credentials. Configure authentication, permissions, and callback URLs.”
- リアルタイム使用量モニタリング: エンドポイント別のコスト・利用状況を即時確認
- > “Track API usage in real-time. View costs per endpoint and manage your credit balance.”
- API認証情報の生成: APIキー、アクセストークンの発行(生成時に1度のみ表示されるため要メモ)
- > “Create API keys, access tokens, and OAuth credentials for your apps.”
- クレジット管理・チャージ: クレジットの購入、支出上限の設定
- > “Buy credits for pay-per-usage billing. No subscriptions or commitments required.”
旧ポータルにアクセスできない問題
現在、表示される画面はアカウントごとに異なります。
- 旧デベロッパー画面 → 従来通り無料で使える
- 電話番号認証が必要な画面 → 電話番号を登録すれば無料で使える
- 従量課金モード(Pay-Per-Use) → 最低$5からのチャージが必要
新規アカウントは基本的に console.x.com に誘導されます。一度②や③の画面が表示されると、シークレットモードでも旧ポータルのURLを直接入力しても、旧画面には戻れないようです。
この挙動は複数の開発者が報告しており、Developer Communityでも議論されています。
— Is free API plan stopped? / Is free tier API access deprecated?
従量課金制(Pay-Per-Use)の詳細

基本の仕組み
公式の料金ページでは、従量課金制について以下のように説明されています。
“The X API uses pay-per-usage pricing. No subscriptions, no monthly caps—pay only for what you use.”
“Purchase credits upfront in the Developer Console. Credits are deducted as you make API requests.”
“No contracts, subscriptions, or minimum spend.”
- 固定費なし: サブスクリプション料金は不要
- 使った分だけ支払い: APIリクエストごとに課金
- 前払いクレジット制: 事前にクレジットをチャージして利用
- 最低チャージ額: $5(約800円前後 ※為替による)
エンドポイント別の単価
読み取り操作(Read)
| リソース | 単価(1件) | 1万件利用時 |
|---|---|---|
| Posts: Read(投稿の取得) | $0.005 | $50 |
| User: Read(ユーザー情報の取得) | $0.010 | $100 |
| DM Event: Read(DMイベントの取得) | $0.010 | $100 |
書き込み操作(Create)
| リソース | 単価(1件) | 1万件利用時 |
|---|---|---|
| Content: Create(投稿の作成) | $0.010 | $100 |
| DM Interaction: Create(DMの送信) | $0.010 | $100 |
| User Interaction: Create(フォロー等) | $0.015 | $150 |
出典: Announcing the X API Pay-Per-Use Pricing Pilot / 最新の単価は Developer Console で確認できます。
安心ポイント
- 自動チャージではない: チャージした金額を使い切っても、自動で追加課金されることはない
- 利用上限の設定が可能: 1請求期間あたりの最大支出額を設定できる(例: $1に設定すれば100投稿で停止)
- 24時間以内の同一リソースは重複課金なし: 同じ投稿やユーザー情報を1日以内に何度取得しても、課金は1回分のみ(UTC日単位)
24時間重複排除について、公式ドキュメントでは以下のように説明されています。
“Resources requested multiple times within a 24-hour UTC window incur only one charge.”
具体的なコスト感(シミュレーション)

従来のFree枠(1日17投稿)と同じペースで使った場合のコストを計算してみます。
1日17投稿の場合
Content: Createの単価 $0.01/件(公式発表)をもとに計算します。
1投稿 = $0.01
17投稿 × $0.01 = $0.17/日(約25.5円/日)
$0.17 × 30日 = $5.1/月(約765円/月)
つまり、最初にチャージした$5でほぼ1ヶ月分になります。
実際に$5チャージして投稿した結果、1投稿で$0.01が消費され、残高が即時に$4.99に変更されたことが確認されています。
— 実体験レポート(sanko.md)
比較まとめ
| 利用パターン | 従来 | 従量課金制 |
|---|---|---|
| 月500投稿(Free枠相当) | $0/月 | 約$5/月(約765円) |
| 月1,000投稿 | $200/月(Basic必須) | 約$10/月(約1,500円) |
| 月10,000投稿 | $200/月(Basic) | 約$100/月(約15,000円) |
少量利用なら月$5程度、ヘビーユースでもBasicプランの$200/月よりかなり安くなるケースが多いです。
なお、従量課金制ではレート制限が従来のProプランと同等に緩和されているため、チャージ金額が多ければ1日の投稿数に上限はありません。
Pay-Per-Useモデルでは、エンドポイントごとのレート制限が従来プランより緩和されていると発表されています。
— Announcing the X API Pay-Per-Use Pricing Pilot
402エラー問題と対処法

よくあるエラー
新規アカウントでクレジットをチャージせずにAPIを使おうとすると、以下のエラーが返ります。
{
"title": "CreditsDepleted",
"detail": "Your enrolled account does not have any credits to fulfill this request.",
"type": "https://api.twitter.com/2/problems/credits"
}
HTTPステータスコード 402(Payment Required)が返り、APIリクエストが拒否されます。
Developer Communityでの報告
このエラーは多くの開発者から報告されています。
対処法
最低$5のクレジットをチャージするのが、現時点で最も確実な解決策です。
- console.x.com にログイン
- クレジット管理画面でチャージ(最低$5)
- 支払い方法はクレジットカードまたはLink決済
- 必要に応じて利用上限を設定
タイムライン
| 時期 | 出来事 | 出典 |
|---|---|---|
| 2025年10月 | クローズドベータ発表($500バウチャー付き) | @XDevelopers / Developer Community |
| 2025年12月末 | 電話番号登録の必須化が開始 | 実体験レポート(sanko.md) |
| 2026年1月15日 | Nikita Bier氏がInfoFiアプリのAPI利用禁止を発表 | @nikitabier |
| 2026年1月 | 新規アカウントを中心に従量課金制が段階的に適用 | 402 error reports / Is free API plan stopped? |
| 現在 | 公式の完全移行アナウンスはまだなし(サイレント的に進行中) | — |
既存アカウントについては、現時点(2026年1月)ではまだ従来通り使えているケースもあります。ただし、今後順次移行が進む可能性は高いです。
複数アカウント × API運用のベストプラクティス

X APIを使って複数のXアカウントを運用したい場合、「1つの開発者アカウントで複数アプリを作り、各アカウントにAPIキーを割り当てる」という方法を思いつくかもしれません。
しかし、Xの開発者ポリシーと従量課金制の仕組みを踏まえると、推奨される方法は別にあります。
推奨構成: 1アプリ + OAuth 2.0 User Context
Xが公式に推奨しているのは、1つのアプリケーションでOAuth 2.0 User Contextを使い、複数のXアカウントを認証する方法です。
[1つのアプリ(console.x.com)]
├── OAuth 2.0で認証 → Xアカウント A(アクセストークンA)
├── OAuth 2.0で認証 → Xアカウント B(アクセストークンB)
└── OAuth 2.0で認証 → Xアカウント C(アクセストークンC)
公式ポリシーにも、同一用途では単一アプリを使うべきと明記されています。
“You may not register multiple applications for a single use case, or substantially similar or overlapping use cases.”
メリット:
- Xのポリシーに完全準拠
- APIキー・クレジット・レート制限を1箇所で管理できる
- 各ユーザートークンごとに独立したレート制限枠が確保される
- アカウント停止リスクの低減
設定手順:
- console.x.comで1つのアプリを作成
- アプリ設定 →「User authentication settings」からOAuth 2.0を有効化
- Callback/Redirect URIを設定
- 各Xアカウントに対してOAuth 2.0認証フロー(Authorization Code Flow with PKCE)を実行
- 各アカウントのアクセストークン・リフレッシュトークンを安全に保存
- API呼び出し時に、対象アカウントのトークンを使い分ける
やってはいけないこと(公式ポリシーで明確に禁止)
X Developer Policyでは、以下の行為が明確に禁止されています。各項目に公式ポリシーの原文を併記します。
1. 同一・類似の用途で複数アプリを登録する
“You may not register multiple applications for a single use case, or substantially similar or overlapping use cases.”
(同一の用途、または実質的に類似・重複する用途で複数のアプリケーションを登録してはならない)
用途ごとに1アプリが原則です。「アカウントごとにアプリを分ける」のではなく、1つのアプリでOAuth認証を使い分けるのが正しい運用です。
2. 複数アカウントで同一・類似のコンテンツを投稿する
“Never post identical or substantially similar content across multiple accounts.”
(複数のアカウントにわたって、同一または実質的に類似するコンテンツを投稿してはならない)
複数アカウントで同じ商品リンクを投稿する、テンプレートを少し変えただけの投稿を回すといった運用は、このルールに抵触します。
3. アプリが停止された後に、新規アプリやAPIキーを取得して回避する
“If we believe you are in violation of this Policy (or any other X policy), we may suspend or permanently revoke your access to the X API and X Content. If this happens to you, do not apply for or register additional API keys.”
(ポリシー違反と判断した場合、APIアクセスを停止または永久に取り消す場合がある。この措置を受けた場合、追加のAPIキーを申請・登録してはならない)
停止後に別アカウントで新規アプリを作って回避しようとすると、永久的なアクセス停止につながります。
4. 複数アカウントからの一斉操作(いいね・リツイート・フォロー等)
“Never perform bulk, aggressive, or spammy actions, including bulk following.”
(一括的、攻撃的、またはスパム的な操作を行ってはならない。一括フォローを含む)
複数アカウントから同時にいいね・リツイート・フォローを行う行為は、プラットフォーム操作(Platform Manipulation)として検知・処罰の対象になります。
唯一の例外: 開発・ステージング・本番の3環境用アプリ
“You may create and use a maximum of 3 applications for development, staging, and production instances of the same service. These apps must be registered to a single account, and should be clearly identified (in the name and description) as dev, staging, and prod instances of a single service. You may not use development or staging applications for production purposes.”
(同一サービスの開発・ステージング・本番環境用に最大3つのアプリケーションを作成・使用できる。これらは単一アカウントに登録し、アプリ名と説明で各環境を明確に識別すること。開発・ステージング用アプリを本番目的で使用してはならない)
この例外はあくまで「同一サービスの環境分離」のためであり、「アカウントごとにアプリを分ける」用途には使えません。
複数アカウント運用時のリスクと注意点
Xは高度な検知システムを持っており、以下の要素でアカウントの紐付けを判定しています。
| 検知要素 | 内容 |
|---|---|
| IPアドレス | 同一IPからの大量操作は検知される |
| デバイスフィンガープリント | ブラウザ情報・OS・画面解像度等(シークレットモードでも有効) |
| 決済情報 | 同一クレジットカード等での紐付けの可能性 |
| 行動パターン | 投稿タイミング・内容の類似性 |
| メール・電話番号 | アカウント登録情報の共通性 |
1つのアカウントが停止されると、紐付けられた全アカウントが連鎖停止される可能性があります。
クレジット管理とコスト最適化のコツ
従量課金制で複数アカウントを運用する場合、コストを抑えるポイントがあります。
- 24時間重複排除を活用する: 同じ投稿やユーザー情報は24時間以内なら何度取得しても1回分の課金。不要な再取得を避ければ自然とコスト節約になる
- 支出上限を設定する: console.x.comで請求サイクルごとの上限を設定。想定外の出費を防げる
- ローカルキャッシュを併用する: 頻繁にアクセスするデータはローカルに保存し、API呼び出しを最小化
- レート制限ヘッダーを監視する: APIレスポンスの
x-rate-limit-remainingヘッダーで残り回数を確認し、429エラー(制限超過)を事前に回避 - トークンは90日ごとに再生成: セキュリティベストプラクティスとして公式が推奨
現時点で不明な点
以下はまだ公式ドキュメントに明記されておらず、実際に運用しながら確認する必要があります。
- Pay-Per-Useのクレジットがアカウント単位で共有か、アプリ単位で分離か(従来プランではプロジェクト単位だったため、アカウント共有の可能性が高い)
- Pay-Per-Useでのアプリ作成上限数
- 同一決済元で複数の開発者アカウントを持った場合のリスク
不明点はX Developer Supportへの問い合わせ、またはconsole.x.comのダッシュボードで実際に確認することをおすすめします。
なぜこの変更が起きているのか?

低品質コンテンツ・AI Slopの排除
Xは「プラットフォーム品質の向上」を重視しており、AIが自動生成する低品質コンテンツ(いわゆる”AI Slop”)やリプライスパムの排除に力を入れています。Nikita Bier氏も公式発言の中で、InfoFiが原因で大量のAI Slopとリプライスパムが発生していたと指摘しています(出典: @nikitabier)。
InfoFi等のAPI利用禁止
2026年1月15日、Xのプロダクト責任者Nikita Bier氏は、投稿報酬型アプリ(InfoFi)によるAPI利用の禁止を明言しました。
“We are revising our developer API policies: We will no longer allow apps that reward users for posting on X (aka ‘infofi’). This has led to a tremendous amount of AI slop & reply spam on the platform. We have revoked API access from these apps.”
(開発者APIポリシーを改定する。X上での投稿に報酬を与えるアプリ(通称InfoFi)を今後許可しない。これはプラットフォーム上のAI Slopやリプライスパムの大量発生につながっていた。これらのアプリのAPIアクセスは取り消し済み)
— Nikita Bier(@nikitabier、2026年1月15日)
背景として、2026年1月9日にはボットが24時間で775万件の暗号通貨関連投稿を生成し、通常の12倍以上に急増していたことがCryptoQuant CEO Ki Young Ju氏により報告されています(出典: BeInCrypto)。
これにより、APIの無料大量利用を物理的なコストで抑制する方向性が明確になっています。
開発者エコシステムの再構築
従来の「Free→いきなり$200」という極端な料金体系から、使った分だけ支払う仕組みに変えることで、小規模な開発者でも参入しやすい環境を作る狙いもあると考えられます。公式の料金ページでも、従量課金制の特徴として契約・サブスクリプション・最低利用額がないことが強調されています(出典: X API Pricing)。また、TechCrunchの報道でも、従来プランの価格差が開発者離れの一因だったと指摘されています(出典: TechCrunch)。
まとめ
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 新規アカウント | 最低$5のクレジットチャージが必須 |
| 既存アカウント | 現時点では従来通り使えるケースもあり |
| 月額コスト目安 | Free枠同等(1日17投稿)なら約$5/月(≒800円) |
| 自動課金 | なし(チャージ分を使い切ったら停止) |
| 投稿上限 | なし(チャージ金額次第でいくらでも可能) |
| 今後 | 公式の完全移行アナウンスに要注目 |
従量課金制は、無料で使えていた人にとっては負担増です。しかし「月$200のBasicに加入するほどではないけど、もう少し使いたい」という層にとっては、むしろ柔軟な選択肢になっています。
まずは$5チャージして試してみるのが、いちばん手っ取り早い方法です。
参考リンク
- @XDevelopers公式ポスト(2025年10月20日)
- X API Pay-Per-Use Pricing Pilot – Developer Community
- Developer Console公式ドキュメント
- X is testing a pay-per-use pricing model for its API – TechCrunch
- 402 error in free tier access levels – Developer Community
- Is free API plan stopped? – Developer Community
- Authentication Overview – X Developers
- Developer Policy – X Developers
- X’s automation development rules
- X API Rate Limits
