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Excelヘッダー・フッターの位置調整と設定方法【ずれ修正も解説】

しんたろ。

Excelのヘッダーやフッターは、印刷時にすべてのページに共通の情報(ページ番号・日付・ファイル名など)を表示できる機能です。報告書や資料の印刷で欠かせない設定ですが、「位置がずれる」「印刷したら表示されない」「セルの内容と重なる」といったトラブルに悩む方も多いのではないでしょうか。

この記事では、Excelのヘッダー・フッターの基本的な設定方法から、位置(余白)の調整、特殊コードの一覧、ずれ・重なりなどのトラブル対処法、さらにVBAを使った一括設定まで、実務で役立つ内容を網羅的に解説します。

ヘッダーやフッターの位置がうまくいかないと、せっかくの資料が台無しですよね。この記事を読めば、位置調整の方法からトラブル解決まで一通りマスターできますよ。

この記事でわかること
  • ヘッダーとフッターの違い・表示できる情報の種類
  • ページレイアウトビュー・ページ設定ダイアログからの設定方法
  • ページ番号・日付・ファイル名などの特殊コード一覧
  • 余白タブでヘッダー・フッターの位置を上下に調整する方法
  • ずれる・表示されない・重なるトラブルの対処法
  • VBAで複数シートのヘッダー・フッターを一括設定する方法
  • 先頭ページ・奇数/偶数ページで異なる設定にする方法
この操作、VBAで一瞬で自動化できます
まずは関数の使い方を解説し、最後にVBA自動化コードも紹介します
‘ 全シートのフッターを一括設定するマクロ
Sub SetFooterAllSheets()
    Dim ws As Worksheet
    For Each ws In ThisWorkbook.Worksheets
        With ws.PageSetup
            .LeftFooter = “株式会社〇〇”
            .CenterFooter = “&P / &N”
            .RightFooter = “&D”
        End With
    Next ws
End Sub
下のデモで実行結果を確認できます
📚 売上報告書.xlsx – Excel
ABCD
1 商品名数量単価売上
2 商品A1501,200180,000
3 商品B802,500200,000
4 商品C200800160,000
ABCD
1 商品名数量単価売上
2 商品A1801,200216,000
3 商品B952,500237,500
4 商品C170800136,000
ABCD
1 商品名数量単価売上
2 商品A2101,200252,000
3 商品B1102,500275,000
4 商品C190800152,000
準備完了 100%
全3シート(1月・2月・3月)のフッターに「会社名・ページ番号・日付」が一括設定されました!
☝ シートタブをクリックして各シートのフッターを確認してみましょう
この記事の目次
  1. Excelのヘッダーとフッターとは【基礎知識】
  2. ヘッダー・フッターを設定する2つの方法
  3. ヘッダー・フッターに挿入できる要素と特殊コード一覧
  4. ヘッダー・フッターの位置(余白)を調整する方法
  5. ヘッダー・フッターがずれる・表示されない場合の対処法
  6. 複数シートに同じヘッダー・フッターを一括設定する方法
  7. 先頭ページ・奇数/偶数ページでヘッダー・フッターを変える方法
  8. ヘッダー・フッターを削除・リセットする方法
  9. よくある質問(FAQ)
  10. LINEでExcelを気軽に学べる
  11. まとめ

まず、ヘッダーとフッターの基本的な役割と、それぞれの違いを理解しておきましょう。印刷設定を正しく行うための土台となる知識です。

ヘッダーとフッターは、印刷時に各ページの上部・下部に表示される領域です。通常のセル編集画面(標準ビュー)では表示されませんが、ページレイアウトビューや印刷プレビューで確認できます。

項目ヘッダーフッター
表示位置ページの上部(上余白の中)ページの下部(下余白の中)
主な用途タイトル、部署名、作成日ページ番号、ファイル名、日付
構成左・中央・右の3セクション左・中央・右の3セクション
表示タイミング印刷時のみ印刷時のみ

ヘッダーもフッターも、左側・中央・右側の3つのセクションに分かれており、それぞれ独立した内容を設定できます。たとえば、フッターの左側に会社名、中央にページ番号、右側に日付を表示する、といった使い方が一般的です。

フッター(およびヘッダー)には、自由なテキストに加えて、Excelが自動で更新してくれる特殊コードを挿入できます。以下は代表的な例です。

  • ページ番号: 印刷時に自動でページ数をカウント
  • 総ページ数: 全体のページ数(「1/5」のような表示に使用)
  • 日付・時刻: 印刷時点の日付や時刻を自動表示
  • ファイル名・ファイルパス: ブック名やフォルダーパスを自動表示
  • シート名: 各シートのタブ名を自動表示
  • 画像: 会社ロゴなどの画像を挿入
  • 任意のテキスト: 「社外秘」「Confidential」などの固定文字列

特殊コードの詳しい一覧と使い方は、後のセクションで解説します。

Excelでヘッダー・フッターを設定するには、主に2つの方法があります。直感的に操作したい場合はページレイアウトビュー、細かく設定したい場合はページ設定ダイアログがおすすめです。

方法1:ページレイアウトビューから設定する

ページレイアウトビューでは、実際の印刷イメージを見ながらヘッダー・フッターを直接編集できます。

表示タブからページレイアウトビューに切り替える

リボンの「表示」タブ「ページレイアウト」をクリックします。または、画面右下のステータスバーにあるページレイアウトアイコンをクリックしても切り替えられます。

ヘッダーまたはフッター領域をクリックする

ページ上部に「ヘッダーの追加」、ページ下部に「フッターの追加」と薄く表示されている領域をクリックします。左・中央・右の3つのセクションがあるので、入力したい位置をクリックしてください。

テキストや特殊コードを入力する

直接テキストを入力するか、リボンに表示される「ヘッダー/フッター」タブのボタンから特殊コード(ページ番号、日付など)を挿入します。入力後、ヘッダー・フッター以外の領域をクリックすると確定されます。

ページレイアウトビューは、印刷結果をリアルタイムで確認しながら編集できるので、初心者の方にはこちらの方法がおすすめです。

方法2:ページ設定ダイアログから設定する

ページ設定ダイアログを使うと、ヘッダー・フッターの内容設定に加えて、プリセット(定型フォーマット)の選択や詳細なオプション設定が行えます。

ページ設定ダイアログを開く

リボンの「ページレイアウト」タブの右下にある小さなダイアログランチャーアイコン(矢印マーク)をクリックします。または「挿入」タブ → 「ヘッダーとフッター」でもアクセスできます。

「ヘッダー/フッター」タブを選択する

ページ設定ダイアログが開いたら、「ヘッダー/フッター」タブをクリックします。ここでプリセット(ページ番号、シート名などの定型パターン)をドロップダウンから選択できます。

カスタム設定が必要な場合は編集ボタンをクリック

プリセット以外の内容を設定したい場合は、「ヘッダーの編集」または「フッターの編集」ボタンをクリックします。左・中央・右のセクションごとにテキストや特殊コードを自由に入力できます。

ヘッダー・フッターを設定したら、必ず印刷プレビューで仕上がりを確認しましょう。

  • Ctrl + P を押すと印刷プレビューが表示されます
  • プレビュー画面の上部にヘッダー、下部にフッターの内容が反映されているか確認してください
  • 位置がずれている場合は、次のセクションで解説する「余白の調整」で修正できます

標準ビュー(通常のセル編集画面)ではヘッダー・フッターは表示されないため、設定後に「表示されない」と焦る方がいますが、これは正常な動作です。印刷プレビューまたはページレイアウトビューで確認しましょう。

ヘッダーやフッターには、テキストだけでなく、Excelが自動的に値を埋めてくれる特殊コードを挿入できます。ページ番号や日付など、印刷時に自動更新される情報を設定したい場合に使います。

ページ番号を挿入する(「1/3」形式も解説)

最もよく使われるのがページ番号の挿入です。

基本のページ番号: ヘッダー/フッター編集画面で「ページ番号の挿入」ボタンをクリックすると、&[ページ番号] というコードが挿入されます。印刷時には「1」「2」「3」のように実際の番号に置き換わります。

「1/3」形式(現在ページ/総ページ数): フッターの中央セクションに以下のように入力します。

&[ページ番号] / &[総ページ数]

これにより、印刷時には「1 / 3」「2 / 3」「3 / 3」のように表示されます。報告書や提案書で「今何ページ目か」がひと目でわかるので、ビジネス文書ではこの形式がよく使われます。

日付・時刻を自動表示する

印刷日時を自動的に表示したい場合は、日付コード時刻コードを使います。

  • &[日付]: 印刷時の日付を自動表示(例: 2026/2/19)
  • &[時刻]: 印刷時の時刻を自動表示(例: 14:30)

日付と時刻を組み合わせて、&[日付] &[時刻] と入力すれば、「2026/2/19 14:30」のような表示も可能です。印刷物に「いつ印刷したか」を残せるので、バージョン管理にも役立ちます。

ファイル名・シート名を表示する

複数のブックやシートを扱う場合、ファイル名やシート名をフッターに表示しておくと、印刷物の管理が楽になります。

  • &[ファイル]: ブック名のみ表示(例: 売上報告書.xlsx)
  • &[パス]&[ファイル]: フォルダーパス付きで表示(例: C:\Users\Documents\売上報告書.xlsx)
  • &[タブ]: シート名を表示(例: 1月売上)

たとえば、フッター左側にファイル名、右側にシート名を設定しておけば、大量の印刷物を仕分ける際に迷わずに済みます。

会社ロゴなどの画像を挿入する

ヘッダーには会社のロゴや印鑑画像を挿入することもできます。

  1. ヘッダー/フッターの編集画面を開く
  2. 「図の挿入」ボタンをクリック
  3. 挿入したい画像ファイルを選択
  4. &[図] というコードが表示される(印刷時に画像に置き換わる)
  5. 画像のサイズを変更したい場合は「図の書式設定」ボタンで調整

画像が大きすぎるとヘッダー領域からはみ出してセル内容と重なることがあるので、適切なサイズに縮小して使いましょう。

特殊コード早見表
特殊コード表示内容VBAでの記述
&[ページ番号]現在のページ番号&P
&[総ページ数]全体のページ数&N
&[日付]印刷時の日付&D
&[時刻]印刷時の時刻&T
&[ファイル]ブック名(ファイル名)&F
&[パス]&[ファイル]フォルダーパス付きファイル名&Z&F
&[タブ]シート名(タブ名)&A
&[図]挿入した画像&G

ヘッダーやフッターの位置(上下の配置)は、ページ設定の「余白」タブで調整できます。「フッターの位置を下げたい」「ヘッダーがセルに近すぎる」といった場合は、ここで数値を変更しましょう。

ページ設定の「余白」タブで数値を変更する

ヘッダー・フッターの上下位置を決めているのは、「余白」タブにある「ヘッダー」「フッター」の数値です。

ページ設定ダイアログを開く

「ページレイアウト」タブ → ページ設定グループ右下のダイアログランチャー(小さな矢印アイコン)をクリックします。

「余白」タブを選択する

ダイアログ上部の「余白」タブをクリックすると、上・下・左・右の余白に加えて、「ヘッダー」「フッター」の数値入力欄が表示されます。

数値を変更する

「ヘッダー」の数値は、用紙の上端からヘッダーまでの距離です。「フッター」の数値は、用紙の下端からフッターまでの距離です。数値を大きくすると用紙端から遠ざかり(内側に移動)、小さくすると用紙端に近づきます。

設定項目既定値役割
上余白1.9 cm用紙上端からセル領域までの距離
下余白1.9 cm用紙下端からセル領域までの距離
ヘッダー0.8 cm用紙上端からヘッダーまでの距離
フッター0.8 cm用紙下端からフッターまでの距離
ポイント
  • ヘッダー・フッターの数値は、必ず上余白・下余白の数値より小さく設定してください。余白よりヘッダー/フッターの値が大きいと、セル領域と重なります。
  • たとえば、上余白が1.9cmならヘッダーは0.5cm〜1.5cm程度が適切です。

「ページ余白に合わせて配置」オプションの使い方

ヘッダー・フッターの左右の配置を調整するオプションとして、「ページ余白に合わせて配置」があります。

この設定は、ページ設定ダイアログの「ヘッダー/フッター」タブ内にあります。チェックを入れると、ヘッダー・フッターの左端と右端がページの左余白・右余白に揃うようになります。

  • チェックあり(既定): ヘッダー・フッターがページ余白の幅に合わせて配置される。セル領域と同じ幅で表示されるので、見た目が揃いやすい。
  • チェックなし: ヘッダー・フッターが用紙の幅いっぱいに広がる。左余白・右余白に関係なく配置される。

通常はチェックを入れたままにしておくのがおすすめですが、ヘッダー・フッターの文字を用紙いっぱいに広げたい場合はチェックを外してみてください。

「ヘッダーの位置を下げたい」「フッターの位置を上げたい」という場合、余白の数値を変更するだけでは思い通りにならないことがあります。以下のコツを押さえておきましょう。

やりたいこと操作方法
ヘッダーの位置を下げたい「ヘッダー」の数値を大きくする(例: 0.8 → 1.5cm)
ヘッダーの位置を上げたい「ヘッダー」の数値を小さくする(例: 0.8 → 0.3cm)
フッターの位置を上げたい「フッター」の数値を大きくする(例: 0.8 → 1.5cm)
フッターの位置を下げたい「フッター」の数値を小さくする(例: 0.8 → 0.3cm)
ヘッダーとセルの間隔を広げたい「上余白」を大きくし、「ヘッダー」はそのまま
フッターとセルの間隔を広げたい「下余白」を大きくし、「フッター」はそのまま

余白とヘッダー・フッターの関係を正しく理解していれば、位置調整で迷うことはなくなります。「ヘッダー/フッターの数値 = 用紙端からの距離」「上余白/下余白の数値 = 用紙端からセル領域までの距離」と覚えておきましょう。

ヘッダー・フッターを設定したのに「位置がずれる」「印刷されない」「セル内容と重なる(かぶる)」といったトラブルが起きることがあります。ここでは、よくある5つの原因と対処法を順番に解説します。

原因1:余白の値が小さすぎる

最も多い原因は、ヘッダー・フッターの余白値が適切でないことです。

具体的には、以下の状態になっていると問題が起きます。

  • ヘッダーの値 > 上余白の値: ヘッダーがセル領域と重なる
  • フッターの値 > 下余白の値: フッターがセル領域と重なる
  • フッターの値が極端に小さい(0cmなど): フッターが用紙の端に寄りすぎて、プリンターの印刷可能領域外になり印刷されない

対処法: ページ設定ダイアログの「余白」タブを開き、以下のバランスになるよう数値を調整してください。

ヘッダーの値 < 上余白の値
フッターの値 < 下余白の値

例: 上余白 1.9cm、ヘッダー 0.8cm(OK)
例: 上余白 0.5cm、ヘッダー 1.0cm(NG → セルと重なる)

フッターに長いテキストや大きなフォントを設定すると、フッター領域が余白を超えてしまい、セルの内容と重なったり、用紙からはみ出したりします。

対処法:

  • フッターのテキストを短くする(不要な情報を削除)
  • フォントサイズを小さくする(フッター編集画面でテキストを選択 → フォントサイズ変更)
  • 左・中央・右の3セクションに分散して配置する
  • 下余白の値を大きくして、フッター用のスペースを確保する

原因3:表示モードが「標準」のままになっている

Excelの標準ビュー(通常のセル編集画面)では、ヘッダー・フッターは表示されません。これは仕様です。

対処法: 以下のいずれかの方法でヘッダー・フッターを確認してください。

  • ページレイアウトビュー:「表示」タブ → 「ページレイアウト」
  • 印刷プレビュー: Ctrl + P
  • 改ページプレビュー: ページ区切りは見えますが、ヘッダー・フッターの内容は表示されません

原因4:印刷範囲の設定が影響している

印刷範囲を手動で設定している場合、ヘッダー・フッターの表示に影響することがあります。特に、印刷範囲が極端に小さいと、ページ分割の仕方が変わり、意図しない位置にヘッダー・フッターが表示されることがあります。

対処法:

  • 「ページレイアウト」タブ → 「印刷範囲」 → 「印刷範囲のクリア」で一度解除して確認する
  • 必要に応じて印刷範囲を再設定する

ヘッダーとセル内容が重なる(かぶる)場合の解決策

ヘッダーやフッターがセルのデータに重なって印刷されてしまう場合は、余白のバランスを見直すのが最も確実な解決策です。

ページ設定の「余白」タブを開く

「ページレイアウト」タブ → ダイアログランチャー → 「余白」タブを開きます。

上余白(または下余白)を大きくする

ヘッダーが重なっている場合は上余白を大きくします。フッターが重なっている場合は下余白を大きくします。これにより、ヘッダー/フッターとセル領域の間にスペースが生まれます。

印刷プレビューで確認する

Ctrl + Pで印刷プレビューを開き、重なりが解消されたか確認します。まだ重なっている場合は、余白の数値をさらに調整してください。

「ヘッダーやフッターがかぶる」「ずれる」というトラブルのほとんどは、余白タブの数値バランスで解決できます。まずは余白をチェックしてみてください。

ブック内の複数シートに同じヘッダー・フッターを設定したい場合、1シートずつ設定するのは手間がかかります。ここでは、マウス操作のみの方法と、VBAで全シートに自動適用する方法の2つを紹介します。

作業グループ機能を使う方法(マウス操作のみ)

Excelの作業グループ機能を使うと、複数のシートを同時に選択して一括で設定変更ができます。

シートタブを複数選択する

全シートを選択する場合: いずれかのシートタブを右クリック → 「すべてのシートを選択」をクリック。特定のシートだけ選択する場合: 最初のシートタブをクリック → Ctrlキーを押しながら他のシートタブをクリック。タイトルバーに「[作業グループ]」と表示されれば成功です。

ヘッダー・フッターを設定する

作業グループの状態で、通常どおりページ設定ダイアログまたはページレイアウトビューからヘッダー・フッターを設定します。設定内容がグループ内の全シートに反映されます。

作業グループを解除する

設定が完了したら、グループに含まれていないシートタブをクリックするか、シートタブを右クリック → 「シートのグループ解除」を選択します。解除を忘れると他の操作も全シートに反映されてしまうので注意してください。

VBAマクロで全シートに一括適用する方法【コピペOK】

シート数が多い場合や、定期的に同じフッターを設定し直す必要がある場合は、VBAマクロが便利です。以下のコードをコピーして使ってください。

全シートのフッターに「会社名・ページ番号・日付」を一括設定するコード:

' 全シートのフッターに「会社名・ページ番号・日付」を一括設定
Sub SetFooterAllSheets()
    Dim ws As Worksheet
    For Each ws In ThisWorkbook.Worksheets
        With ws.PageSetup
            .LeftFooter = "株式会社〇〇"
            .CenterFooter = "&P / &N"
            .RightFooter = "&D"
        End With
    Next ws
    MsgBox "全シートのフッター設定が完了しました。"
End Sub

このマクロを実行すると、ブック内の全シートに以下の設定が適用されます。

  • フッター左: 「株式会社〇〇」(任意のテキスト)
  • フッター中央: ページ番号 / 総ページ数(例: 1 / 5)
  • フッター右: 印刷日の日付

「株式会社〇〇」の部分を自社名に書き換えてお使いください。VBAの特殊コードは、先ほどの早見表の「VBAでの記述」列を参考にしてください(&P = ページ番号、&N = 総ページ数、&D = 日付)。

下のインタラクティブデモで、このマクロの実行結果を体験できます。「マクロを実行する」ボタンを押すと、3つのシートそれぞれにフッターが設定される様子がアニメーションで表示されます。

VBAマクロの実行結果は記事冒頭のインタラクティブデモで確認できます。ボタンを押すとアニメーションで動作をシミュレーションします。

VBAマクロの実行方法
  1. Alt + F11 でVBAエディター(VBE)を開く
  2. 「挿入」メニュー → 「標準モジュール」を選択
  3. 上のコードをコピーして貼り付ける
  4. F5 キーで実行
  5. マクロ有効ブック(.xlsm)として保存する

VBAの基礎についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

【VBA入門】SubとFunctionの違い|戻り値・呼び出し方法を徹底解説
【VBA入門】SubとFunctionの違い|戻り値・呼び出し方法を徹底解説
VBAでPDF印刷を自動化!3つの方法と実務コード集
VBAでPDF印刷を自動化!3つの方法と実務コード集

報告書や冊子の印刷では、「先頭ページだけヘッダーを表示しない」「奇数ページと偶数ページでフッターの内容を変えたい」といった要望があります。Excelにはこれらを実現するオプションが用意されています。

表紙となる1ページ目にはヘッダー・フッターを表示せず、2ページ目以降にだけ表示したい場合の設定方法です。

ページ設定ダイアログを開く

「ページレイアウト」タブ → ダイアログランチャーをクリックして、ページ設定ダイアログを開きます。

「ヘッダー/フッター」タブで設定する

「ヘッダー/フッター」タブを選択し、「先頭ページのみ別指定」にチェックを入れます。

先頭ページ用のヘッダー・フッターを設定する(または空欄のままにする)

チェックを入れると、先頭ページ専用のヘッダー・フッター設定が表示されます。非表示にしたい場合は空欄のままにしてOKをクリックします。2ページ目以降には、通常のヘッダー・フッター設定が適用されます。

冊子のように両面印刷する場合、奇数ページ(右ページ)と偶数ページ(左ページ)でページ番号の位置を変えたいことがあります。

  1. ページ設定ダイアログの「ヘッダー/フッター」タブを開く
  2. 「奇数/偶数ページ別指定」にチェックを入れる
  3. 「ヘッダーの編集」または「フッターの編集」をクリックすると、奇数ページ用と偶数ページ用のタブが表示される
  4. それぞれのタブで異なる内容を設定する

たとえば、両面印刷の冊子でページ番号を外側に配置したい場合は、以下のように設定します。

ページフッター左フッター中央フッター右
奇数ページ(右ページ)(空欄)(空欄)&[ページ番号]
偶数ページ(左ページ)&[ページ番号](空欄)(空欄)

これにより、冊子を開いたときにページ番号が常に外側(ノド側の反対)に表示されるようになります。

不要になったヘッダー・フッターを削除したい場合や、設定をリセットして最初からやり直したい場合の手順を解説します。

手動で削除する方法(1シートずつ):

  1. ページ設定ダイアログの「ヘッダー/フッター」タブを開く
  2. ヘッダーのドロップダウンから「(指定しない)」を選択
  3. フッターのドロップダウンから「(指定しない)」を選択
  4. OKをクリック

または、ページレイアウトビューでヘッダー・フッター領域をクリックし、テキストをすべて選択して削除しても同じ結果になります。

VBAで全シートのヘッダー・フッターを一括削除するコード:

' 全シートのヘッダー・フッターを一括削除
Sub ClearHeaderFooterAllSheets()
    Dim ws As Worksheet
    For Each ws In ThisWorkbook.Worksheets
        With ws.PageSetup
            .LeftHeader = ""
            .CenterHeader = ""
            .RightHeader = ""
            .LeftFooter = ""
            .CenterFooter = ""
            .RightFooter = ""
        End With
    Next ws
    MsgBox "全シートのヘッダー・フッターを削除しました。"
End Sub

このコードを実行すると、ブック内の全シートのヘッダー・フッター(左・中央・右すべて)が空欄にリセットされます。

シートが多い場合は、VBAでの一括削除がとても楽です。「設定コード」と「削除コード」の2つをセットで覚えておくと、日常業務で重宝しますよ。

よくある質問(FAQ)

Excelのヘッダー・フッターに関して、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。

以下の3つの原因が考えられます。

  • フッターの余白値が小さすぎる: フッターの位置がプリンターの印刷可能領域外になっている可能性があります。ページ設定の「余白」タブでフッターの値を0.5cm以上に設定してみてください。
  • 「先頭ページのみ別指定」がオンになっている: 先頭ページ用のフッターが空欄のままだと、1ページ目だけフッターが印刷されません。ページ設定の「ヘッダー/フッター」タブを確認してください。
  • プリンターの設定: プリンター側の余白設定やフチなし印刷の設定が影響していることがあります。プリンターのプロパティも確認してみてください。

ページ設定ダイアログの「フッターの編集」ボタンをクリックし、フッター編集画面でテキストをドラッグで選択してから、左上のフォントボタン(A)をクリックします。フォントの種類、サイズ、太字・斜体などを変更できます。

ページレイアウトビューでも同様に、フッター領域のテキストを選択した状態で、リボンの「ヘッダー/フッター」タブからフォント設定にアクセスできます。

Q. ページ番号を「1」以外から開始するには?

ページ設定ダイアログの「ページ」タブにある「先頭ページ番号」の値を変更します。

  • 既定値は「自動」(= 1から開始)
  • たとえば「3」と入力すると、最初のページが「3」、次のページが「4」として番号が振られます
  • 複数のブックを連番で管理する場合に便利です

フッターの3つのセクション(左・中央・右)を活用して、複数の情報を同時に表示できます。

設定例:

  • フッター左: &[タブ](シート名を表示)
  • フッター中央: &[ページ番号] / &[総ページ数](ページ番号を表示)
  • フッター右: &[日付](日付を表示)

また、同じセクション内に複数のコードを組み合わせることも可能です。たとえば中央セクションに &[タブ] - &[ページ番号]ページ と入力すると、「売上データ – 1ページ」のように表示されます。

残念ながら、Excelの標準機能では複数ファイルのフッターを一括変更することはできません。ただし、VBAを使えば実現可能です。

以下は、指定フォルダー内の全Excelファイルのフッターを一括変更するVBAコードの例です。

' 指定フォルダー内の全Excelファイルのフッターを一括変更
Sub SetFooterMultipleFiles()
    Dim folderPath As String
    Dim fileName As String
    Dim wb As Workbook
    Dim ws As Worksheet

    ' フォルダーパスを指定(末尾に\を含める)
    folderPath = "C:\Users\Documents\報告書\"

    fileName = Dir(folderPath & "*.xlsx")

    Do While fileName <> ""
        Set wb = Workbooks.Open(folderPath & fileName)

        For Each ws In wb.Worksheets
            With ws.PageSetup
                .CenterFooter = "&P / &N"
                .RightFooter = "&D"
            End With
        Next ws

        wb.Save
        wb.Close
        fileName = Dir()
    Loop

    MsgBox "全ファイルのフッター設定が完了しました。"
End Sub

folderPath の部分を、対象フォルダーのパスに書き換えて使用してください。処理対象のファイルが開かれていないことを確認してから実行しましょう。

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しんたろ。
しんたろ。
Excel歴10年以上 → アプリ開発者
Profile
大手メーカーに15年以上勤務。製造部門で海外拠点の立ち上げ支援や、現場責任者として採算管理・納期管理・設備オペレートを経験。 2023年にDX人材育成プログラム第1期生として活動後、現在は製造現場のスケジュール運用を支えるアプリの企画・開発をメインに活動中。工程表示表作成の内製化SaaSを構築し、年間1,300万円のコスト改善を実現。 Excelによる業務改善で年間240時間の残業削減を達成した経験を活かし、ブログやSNSでも情報発信しています。
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まとめ

この記事では、Excelのヘッダー・フッターの設定方法から、位置調整、トラブル対処法、VBAによる一括設定まで解説しました。

最後に、押さえておきたいポイントを3つにまとめます。

  • ヘッダー・フッターの位置はページ設定の「余白」タブで調整する。「ヘッダー/フッターの値 < 上余白/下余白の値」というバランスを守ることが重要です。
  • ずれる・重なる・表示されないトラブルは、余白のバランスを見直すことでほとんど解決できます。印刷プレビューで必ず確認する習慣をつけましょう。
  • 複数シートへの一括設定は、作業グループ機能またはVBAマクロが効率的です。繰り返し使う設定はVBAにしておくと、次回以降も一瞬で完了します。

ヘッダー・フッターの設定は一度覚えてしまえば簡単です。特に余白の関係さえ理解すれば、位置調整で困ることはなくなりますよ。ぜひこの記事を参考に設定してみてください。

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Excelを最短で
習得する方法を解説

「独学で習得できる気がしない」そんな方に効率よく習得できる記事を書きました。

本や動画を紹介していますが、やはり一番効率の良い習得方法は、講師にわからないことを質問できる『オンラインスクール』です。

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Concept
Excelが大活躍!
会社員でも不就労所得を作れる。

「会社の収入だけでは不安」そう思い出会った副業がブログでした。書いた記事たちが、あなたが寝ている間もずっと働いてくれます。『不就労』の完成です。

記事を書く際の様々な分析にExcelがとても役立ちます。私は2023年末までにブログで脱サラする予定です!

あなたもブログで脱サラしましょう!

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ABOUT ME
しんたろ。
しんたろ。
Excel歴10年以上 → アプリ開発者
大手メーカーに15年以上勤務。製造部門で海外拠点の立ち上げ支援や、現場責任者として採算管理・納期管理・設備オペレートを経験。 2023年にDX人材育成プログラム第1期生として活動後、現在は製造現場のスケジュール運用を支えるアプリの企画・開発をメインに活動中。工程表示表作成の内製化SaaSを構築し、年間1,300万円のコスト改善を実現。 Excelによる業務改善で年間240時間の残業削減を達成した経験を活かし、ブログやSNSでも情報発信しています。
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