Excel初心者

【Excel】ROUND関数の使い方!四捨五入・切り上げ・切り捨てを図解で解説

しんたろ。

Excelで計算結果に小数点が出てしまって困ったことはありませんか?ROUND関数を使えば、四捨五入・切り上げ・切り捨てが簡単にできます。この記事で使い方をマスターしましょう!

この記事でわかること
  • ROUND関数の基本的な書式と桁数の指定方法
  • ROUND関数で四捨五入する具体的な手順
  • ROUNDUP関数(切り上げ)・ROUNDDOWN関数(切り捨て)の使い方
  • 3つの関数の違いと使い分け
  • 表示形式との違いと注意点
この操作、VBAで一瞬で自動化できます
まずは関数の使い方を解説し、最後にVBA自動化コードも紹介します
‘ 数値を一括で四捨五入するマクロ
Sub ROUND一括処理()
    Dim ws As Worksheet
    Set ws = ActiveSheet
    Dim i As Long
    For i = 2 To 5
        ws.Cells(i, “C”).Value = _
            WorksheetFunction.Round(ws.Cells(i, “B”).Value, 0)
        ws.Cells(i, “D”).Value = _
            WorksheetFunction.RoundUp(ws.Cells(i, “B”).Value, 0)
        ws.Cells(i, “E”).Value = _
            WorksheetFunction.RoundDown(ws.Cells(i, “B”).Value, 0)
    Next i
    MsgBox “4件の丸め処理が完了しました”
End Sub
下のデモで実行結果を確認できます
📊 見積書.xlsx – Excel
ABCDE
1 商品税込金額ROUNDROUNDUPROUNDDOWN
2 商品A1,234.5 1,235 1,235 1,234
3 商品B2,567.3 2,567 2,568 2,567
4 商品C890.8 891 891 890
5 商品D3,456.2 3,456 3,457 3,456
準備完了 100%
4件の金額データにROUND・ROUNDUP・ROUNDDOWNが一括適用されました!
☝ 桁数を変更すれば小数点以下や千円単位の丸めも可能です

ROUND関数とは?基本の書式と引数

ROUND関数は、数値を指定した桁数で四捨五入するExcel関数です。

計算結果が「11.9人」のように小数点表示されてしまう場合や、消費税計算の端数処理をしたい場合に使います。

ROUND関数の書式

=ROUND(数値, 桁数)
引数必須/任意説明
数値必須四捨五入したい数値またはセル参照
桁数必須四捨五入する位置を指定する数値

桁数の考え方(正・0・負の整数)

ROUND関数の桁数の指定方法は、最初は少しわかりにくいポイントです。以下の表で整理しましょう。

桁数意味例: 1234.567の場合結果
2小数点第3位を四捨五入=ROUND(1234.567, 2)1234.57
1小数点第2位を四捨五入=ROUND(1234.567, 1)1234.6
0小数点第1位を四捨五入(整数にする)=ROUND(1234.567, 0)1235
-1一の位を四捨五入(10の位にする)=ROUND(1234.567, -1)1230
-2十の位を四捨五入(100の位にする)=ROUND(1234.567, -2)1200

桁数が「0」なら整数に、「正の数」なら小数点以下の桁数指定、「負の数」なら整数部分の丸めと覚えましょう!

ROUND関数の基本的な使い方

実際にROUND関数を使って四捨五入する手順を解説します。

小数点以下を四捨五入する手順

例として、従業員数に倍率を掛けた計算結果を整数に四捨五入してみましょう。

STEP1
四捨五入したいセルを確認する

計算結果が「11.9」のように小数点表示されているセルを確認します。

STEP2
ROUND関数を入力する

結果を表示したいセルに以下の数式を入力します。

=ROUND(C2, 0)
  • C2 → 四捨五入したい数値が入っているセル
  • 0 → 小数点以下を四捨五入して整数にする
STEP3
Enterキーで確定する

Enterキーを押すと、小数点以下が四捨五入された結果(12)が表示されます。

十の位・百の位で四捨五入する方法

桁数に負の数を指定すると、整数部分の桁で四捨五入できます。

=ROUND(A2, -1)

この数式では、一の位を四捨五入して十の位で丸めます。例えば「1234」は「1230」になります。

=ROUND(A2, -2)

この数式では、十の位を四捨五入して百の位で丸めます。例えば「1234」は「1200」になります。

ROUNDUP関数で切り上げる方法

ROUNDUP関数は、指定した桁数で強制的に切り上げを行う関数です。書式はROUND関数と同じです。

=ROUNDUP(数値, 桁数)

例えば、消費税の端数を切り上げたい場合に使います。

=ROUNDUP(A2*0.1, 0)

この数式では、A2セルの10%(消費税)を計算し、小数点以下を切り上げます。

数値数式結果
1234.1=ROUNDUP(1234.1, 0)1235
1234.9=ROUNDUP(1234.9, 0)1235
1234.1=ROUNDUP(1234.1, -1)1240

ROUNDUP関数は「少しでも端数があれば繰り上げる」関数です。消費税の切り上げ計算でよく使われます!

ROUNDDOWN関数で切り捨てる方法

ROUNDDOWN関数は、指定した桁数で強制的に切り捨てを行う関数です。

=ROUNDDOWN(数値, 桁数)

例えば、ポイント付与など小数点以下を切り捨てたい場合に使います。

=ROUNDDOWN(A2*0.05, 0)
数値数式結果
1234.9=ROUNDDOWN(1234.9, 0)1234
1234.1=ROUNDDOWN(1234.1, 0)1234
1234.9=ROUNDDOWN(1234.9, -1)1230

ROUND・ROUNDUP・ROUNDDOWNの違いと使い分け

3つの関数の違いを比較表でまとめます。

ROUND・ROUNDUP・ROUNDDOWNの動作の違い比較図
ROUND系3関数の違い
関数処理内容数値1234.5(桁数0)主な用途
ROUND四捨五入1235一般的な端数処理
ROUNDUP切り上げ1235消費税の切り上げ
ROUNDDOWN切り捨て1234ポイント計算、値引き
使い分けのポイント
  • 一般的な端数処理 → ROUND関数
  • 請求額など多めに計算したい → ROUNDUP関数
  • ポイントや値引きなど少なめに計算したい → ROUNDDOWN関数

表示形式との違い(重要な注意点)

Excelには「セルの書式設定」で小数点の桁数を変更する方法もありますが、ROUND関数とは大きな違いがあります。

項目ROUND関数表示形式
実際の値変更される変更されない(見た目だけ)
計算への影響四捨五入後の値で計算元の値のまま計算
用途正確な端数処理見た目の整理

例えば、1234.567を表示形式で小数点以下0桁にすると、画面上は「1235」と表示されますが、実際の値は「1234.567」のままです。この値を使って計算すると、意図しない結果になることがあります。

計算に使う値はROUND関数で確実に四捨五入しましょう。表示形式はあくまで「見た目」だけの変更なので注意!

ROUND関数をVBAで一括処理する方法

ROUND・ROUNDUP・ROUNDDOWN関数の丸め処理をVBAマクロで自動化すれば、大量のデータを一括で変換できます。

' 数値を一括で四捨五入するマクロ
Sub ROUND一括処理()
    Dim ws As Worksheet
    Set ws = ActiveSheet
    Dim i As Long
    For i = 2 To 5
        ws.Cells(i, "C").Value = _
            WorksheetFunction.Round(ws.Cells(i, "B").Value, 0)
        ws.Cells(i, "D").Value = _
            WorksheetFunction.RoundUp(ws.Cells(i, "B").Value, 0)
        ws.Cells(i, "E").Value = _
            WorksheetFunction.RoundDown(ws.Cells(i, "B").Value, 0)
    Next i
    MsgBox "4件の丸め処理が完了しました"
End Sub

VBAマクロの実行結果は記事冒頭のインタラクティブデモで確認できます。ボタンを押すとアニメーションで動作をシミュレーションします。

よくある質問(FAQ)

ROUND関数で整数にするには桁数をいくつにすれば良い?

桁数を「0」に指定します。例: =ROUND(A1, 0) で小数点以下を四捨五入して整数にできます。

INT関数とROUNDDOWN関数の違いは?

INT関数は常に小数点以下を切り捨てて整数にします。ROUNDDOWN関数は桁数を指定できるため、小数点以下第1位まで残すなど柔軟な処理が可能です。また、負の数に対する動作が異なります(INTは-2.5を-3に、ROUNDDOWNは-2にします)。

消費税の端数処理にはどの関数を使うべき?

法律上は端数処理の方法に決まりはありませんが、一般的には切り捨て(ROUNDDOWN)が多く使われます。会社のルールに従って、ROUND(四捨五入)、ROUNDUP(切り上げ)、ROUNDDOWN(切り捨て)を使い分けてください。

桁数を間違えると何が起こりますか?

想定と異なる位で四捨五入されます。例えば桁数を「1」にすると小数点第1位まで残り、「-1」にすると一の位が四捨五入されます。結果をよく確認しましょう。

💻 操作を体験してみよう!

実際の操作手順をクリックして体験できます。各ステップをクリックしてみましょう。

X
ROUND関数デモ.xlsx
C2
← 桁数を選択して結果を確認 =ROUND(1234.567, 1) → 1234.6 =ROUND(1234.567, 0) → 1235 =ROUND(1234.567, -1) → 1230 =ROUNDUP(1234.567, 0) → 1235 =ROUNDDOWN(1234.567, 0) → 1234
A B C D
1 元の数値 関数 結果 桁数指定
2 1234.567 ROUND ← 選択 1234.6 1235 1230 1235 1234
3
4
5 ROUNDUP
6 ROUNDDOWN
桁数=1: 小数第2位を四捨五入。1234.567 → 1234.6。小数第1位まで残します。
桁数=0: 小数第1位を四捨五入。1234.567 → 1235。整数に丸めます。
桁数=-1: 一の位を四捨五入。1234.567 → 1230。十の位に丸めます。
ROUNDUP: 桁数=0で強制切り上げ。1234.567 → 1235。端数があれば必ず繰り上がります。
ROUNDDOWN: 桁数=0で強制切り捨て。1234.567 → 1234。端数を切り捨てます。
1 D列の「桁数=1」「桁数=0」「桁数=-1」をクリックして結果変化を確認
2 「切り上げ」「切り捨て」でROUNDUP/ROUNDDOWNの違いを比較
3 数式バーで関数と引数の関係を確認しましょう

まとめ

ROUND関数は、Excelで四捨五入を行うための基本関数です。ROUNDUP(切り上げ)・ROUNDDOWN(切り捨て)とあわせて覚えておきましょう。

この記事のポイント
  • ROUND関数の書式は=ROUND(数値, 桁数)
  • 桁数0で整数に、正の数で小数点以下、負の数で整数部分を四捨五入
  • 切り上げはROUNDUP、切り捨てはROUNDDOWN
  • 表示形式は見た目だけの変更なので、計算にはROUND関数を使う
  • 消費税計算など実務で使い分けが重要

ROUND系関数は実務でとても使用頻度が高い関数です。この記事の内容を押さえておけば、端数処理で困ることはなくなりますよ!


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しんたろ。
Excel歴10年以上 → アプリ開発者
Profile
大手メーカーに15年以上勤務。製造部門で海外拠点の立ち上げ支援や、現場責任者として採算管理・納期管理・設備オペレートを経験。 2023年にDX人材育成プログラム第1期生として活動後、現在は製造現場のスケジュール運用を支えるアプリの企画・開発をメインに活動中。工程表示表作成の内製化SaaSを構築し、年間1,300万円のコスト改善を実現。 Excelによる業務改善で年間240時間の残業削減を達成した経験を活かし、ブログやSNSでも情報発信しています。
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