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Gmailのメール転送設定・解除を初心者向けに徹底解説!

しんたろ。

Gmailで受信したメールを別のメールアドレスに自動的に転送する機能は、複数のアカウントを管理している方や、メールのバックアップを取りたい場合に非常に便利です。この記事では、Gmailのメール転送を「すべてのメールを転送する」方法と「特定の条件に一致するメールのみを転送する」方法に分けて解説し、それぞれの解除方法もご紹介します。初心者の方でも簡単に設定・解除ができるように、手順を追って説明しますので、ぜひ参考にしてください。

メール転送でできること

Gmailのメール転送機能を利用すると、新着メールを自動的に他のメールアドレスに送ることができます。すべての新着メールを転送することもできますし、特定の条件(例えば、特定の人からのメールや特定の件名のメール)に一致するメールだけを選んで転送することも可能です。特定のメールだけを転送するには、「フィルタ」機能を使います。

特定のメールのみをフィルタで転送する方法

すべてのメールではなく、特定の条件に一致するメールだけを転送したい場合は、フィルタ機能を使います。この方法を使用する場合、デフォルトの自動転送設定はオフにする必要があります。フィルタは1つの設定に対して1つの転送先アドレスを指定するため、複数のアドレスに転送したい場合や、異なる条件で複数のアドレスに転送したい場合は、それぞれのフィルタを作成します。

フィルタを設定して登録する手順は以下の通りです。

私の販売している在庫復活自動ポストツールを使用されている方は、この設定を行う際に、必ずkeepaのメール通知の受信設定をしているGoogleアカウントで設定を行ってください。

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タブの「カスタム機能」→「Gmail認証&検索クエリ生成」をクリック
「クリップボードにコピー」をクリック
親GoogleアカウントのGmailを開き、先ほどの検索クエリを検索バーに入力

検索オプションをクリックして「フィルタを作成」をクリック

「転送先アドレスを追加」をクリック

「転送先アドレスを追加」をクリックして転送先のアドレスを入力し、「次へ」をクリック

本人確認画面が出てくるので、「次へ」をクリック

「続行」をクリック

子Googleアカウントに認証メールが飛ぶので、子GoogleアカウントのGmailを開く

対象のメールにて、指定箇所のURLをクリック

「確認」ボタンをクリック

認証完了

転送先のアドレス確定設定方法

親Googleアカウントにて、Gmailを開き、右上の歯車マークをクリック
「すべての設定を表示」をクリック
「メール転送とPOP/IMAP」タブをクリックして「転送:」の「受信メールを〜に転送してGmailのメールを受信トレイに残す」にチェックする
チェックつけた後に最下段の「保存」をクリック

※こちらで保存ボタンをクリックしていないと転送設定が確定できておりません。

自動転送を解除する方法

不要になったメール転送設定は、速やかに解除することが推奨されます。転送設定の方法によって解除の手順が異なりますので、ご自身が設定した内容に合わせて解除を行います。

すべてのメール転送を解除する場合

すべての新着メールを転送する設定を解除する手順です。

  1. 設定画面へ移動 パソコンでGmailを開き、メールを転送しているアカウントにログインします。画面右上にある歯車アイコンをクリックし、「すべての設定を表示」を選択します。
  2. 「メール転送と POP/IMAP」タブを開く 設定画面が開いたら、「メール転送と POP/IMAP」タブをクリックします。
  3. 転送を無効にする 「転送」セクションにある「転送を無効にする」をクリックして選択します。
  4. 設定を保存 ページ下部にある「変更を保存」をクリックします。これで、すべてのメール転送が無効になります。転送先として登録したメールアドレスが不要であれば、ここで削除することも可能です。

特定のメールのフィルタ転送を解除する場合

フィルタ機能を使って特定のメールを転送する設定を解除する手順です。

  1. 設定画面へ移動 パソコンでGmailを開き、設定アイコンをクリックし、「すべての設定を表示」を選択します。
  2. 「フィルタとブロック中のアドレス」タブを開く 設定画面が開いたら、「フィルタとブロック中のアドレス」タブをクリックします。
  3. 解除したいフィルタを削除 作成したフィルタの一覧が表示されます。解除したい転送設定に対応するフィルタを探し、右側にある「削除」をクリックします。
  4. 削除を確定 削除の確認メッセージが表示されるので、「OK」をクリックしてください。これで、そのフィルタによるメール転送が解除されます。

(補足)他のメールアカウントからGmailへの転送を解除する場合

OutlookやHotmailなど、他のメールサービスからGmailアカウントへメールを転送している場合の設定解除は、上記とは異なる場所で行います。

  1. 設定画面へ移動 Gmailを開き、設定アイコンをクリックし、「すべての設定を表示」を選択します。
  2. 「アカウントとインポート」タブを開く 設定画面が開いたら、「アカウントとインポート」タブをクリックします。
  3. リンクを解除/削除 「他のアカウントでメールを確認」というセクションに、他のメールアカウントからGmailに転送(インポート)している設定が表示されます。該当のメールアドレスの右側にある「削除」または「リンクを解除」をクリックします。
  4. 解除を確定 削除やリンク解除の確認メッセージが表示されるので、「OK」をクリックしてください。

スマホからの設定・解除について

Gmailの公式スマホアプリからは、自動転送の設定や解除を行うことができません。スマホから設定・解除を行いたい場合は、ブラウザアプリ(Chromeなど)でGmailにアクセスし、「簡易HTML形式」を利用する必要があります。簡易HTML形式のGmail画面では、パソコン版とほぼ同様の手順で設定や解除を行うことができます。

まとめ

Gmailのメール転送機能は、すべてのメールを転送する方法と、フィルタを使って特定のメールだけを転送する方法があります。設定は「メール転送と POP/IMAP」タブや「フィルタ」タブから行います。

転送を解除したい場合は、どの方法で転送を設定したかによって、解除するタブが異なります

  • すべてのメールを転送している場合: 「メール転送と POP/IMAP」タブで「転送を無効にする」を選択。
  • 特定のメールをフィルタで転送している場合: 「フィルタとブロック中のアドレス」タブで該当のフィルタを「削除」。
  • 他のアカウントからGmailへ転送している場合: 「アカウントとインポート」タブで転送元の設定を「削除」または「リンクを解除」。

不要になった転送設定は、時間がたつと内容を忘れてしまう可能性もあります。設定が必要なくなったら、忘れずに解除しておきましょう。

🚀 すべての受信メールを自動転送する基本設定

まず、Gmailに届くすべての受信メールを、他のメールアドレスに自動的に転送する方法を見ていきましょう。この設定を行うと、迷惑メールを除いたすべての新しいメールが指定したアドレスに送られるようになります。転送を開始するには、転送先のメールアドレスを追加し、そのアドレスで確認を完了させる必要があります。

自動転送を有効にする手順

パソコンを使ってGmailを開きます。転送元となるアカウントにログインしてください。

  1. 画面右上にある設定アイコン(歯車マーク)をクリックし、表示されるメニューから「すべての設定を表示」を選択します。
  2. 設定画面の上部に表示されるタブの中から、「メール転送と POP/IMAP」または「転送」タブをクリックします。
  3. 「転送」のセクションにある「転送先アドレスを追加」ボタンをクリックします。
  4. 転送したいメールアドレスを入力し、「次へ」をクリックします。
  5. 確認のメッセージが表示されます。転送先メールアドレスに誤りがないか確認し、「続行」をクリックします。
  6. 「許可を確認するための確認コードを送信しました」というメッセージが表示されるので、「OK」をクリックして閉じます。これにより、転送先のメールアドレスに確認用のメールが送信されます。
  7. 転送先のメールアドレスでメールを確認し、届いたメールに記載されている確認リンクをクリックします。山梨県立大学のマニュアルによると、確認コードがメール本文に含まれており、そのコードを設定画面で入力する場合もあるようです。
  8. Gmailの元の設定ページに戻り、ブラウザを更新します。
  9. 再度「メール転送と POP/IMAP」または「転送」タブをクリックします。
  10. 「転送」の項目で、「受信メールを次のアドレスに転送」を選択し、ドロップダウンリストから先ほど追加し確認した転送先メールアドレスを選びます。
  11. 転送元のGmailで受信メールのコピーをどのように処理するかを選択します。オプションとしては、受信トレイにコピーを残す、自動でアーカイブするなどがあります。「Gmailのメールを受信トレイに残す」を選択することが推奨されています。容量に余裕がない場合は注意が必要ですが、基本的には残しておいても問題ないと考えられます。
  12. ページの一番下にある「変更を保存」をクリックして設定を完了します。

この設定が完了すると、以降に受信するすべてのメール(迷惑メールを除く)が指定したアドレスに自動的に転送されるようになります。

🎯 特定の条件に一致するメールだけをフィルタで転送

すべてのメールではなく、特定の条件に合うメールだけを転送したいという場合は、フィルタを作成する必要があります。デフォルトの自動転送設定はすべてのメールを転送するため、特定のメールだけを転送したい場合は、デフォルトの自動転送はオフにしてフィルタを設定します。

フィルタを使って特定のメールを転送する手順

フィルタの設定もパソコンから行います。

  1. パソコンでGmailを開きます。
  2. Gmail画面の上部にある検索ボックスの右端にある検索オプションを表示アイコン(フィルタのマーク)をクリックします。
  3. 表示された検索条件入力欄に、転送したいメールの条件を入力します。例えば、「差出人」に特定のアドレスを入れたり、「件名」や「含む」「含まない」といったキーワードを指定したりできます。すべての受信メールを対象にしたい場合は、「差出人」のボックスに「*」(アスタリスク)を入力します。入力した条件が正しく機能するか確認するには、「検索」をクリックしてみましょう。
  4. 検索ウィンドウの下部にある「フィルタを作成」をクリックします。
  5. フィルタオプションのリストが表示されます。ここで、「次のアドレスに転送する」にチェックを入れます。
  6. ドロップダウンリストから、転送先のメールアドレスを選択します。ここに表示されるメールアドレスは、事前に自動転送の設定で追加し確認済みのメールアドレスである必要があります。表示されていない場合は、前述の自動転送設定の手順を参考に、転送先アドレスを追加してください。
  7. 最後に「フィルタを作成」をクリックして設定を完了します。

ヒント:複数のアドレスに同じ条件のメールを転送したい場合

特定の条件に一致するメールを複数のアドレスに転送したい場合、フィルタ設定では1つのフィルタに対して1つの転送先アドレスしか指定できません。そのため、転送したいアドレスごとに同じ条件でフィルタを作成する必要があります

過去のメールはフィルタ転送の対象にならない

フィルタを作成して転送設定を行った場合、フィルタ設定後に受信したメールのみが転送の対象となります。フィルタ設定よりも前に受信したメールは、このフィルタによる転送では転送されません。過去のメールも転送したい場合は、後述するメール移行などの方法を検討してください。

🔔 転送に関する通知について

Gmailで自動転送やフィルタによる転送を設定すると、設定が有効になっていることを知らせるために通知が表示されることがあります。これは、設定内容を確認するきっかけになるものです。

  • 「メールを [メールアドレス] に転送しています」
    • 自動転送を設定してから約1週間表示されます。
    • 転送をオフにすると表示されなくなります。
  • 「メールを [メールアドレス] に転送しており、フィルタによって一部のメールが転送されています」
    • 特定の種類のメールを転送するフィルタを設定してから約1週間、受信トレイに表示されます。
    • フィルタの設定を変更して転送を停止すると表示されなくなります。

設定していないのに転送通知が表示される場合

もし、自分で転送設定をしていないのに、転送に関する通知が表示される場合は、第三者があなたのGmailアカウントに不正にアクセスした可能性があります。この場合は、速やかに以下の対応を行ってください。

  1. すぐにパスワードを変更する。Googleヘルプセンターの「パスワードを変更または再設定する」記事を参照してパスワードを変更しましょう。
  2. Gmailの設定ページで、身に覚えのない転送設定をオフにする。後述する転送解除の手順を参考に、心当たりのない転送設定が有効になっていないか確認し、無効にしてください。

🚫 不要になったGmailの転送を解除する手順

メール転送が不要になったら、設定を解除しましょう。転送設定を解除しないままだと、意図しないアドレスにメールが送られ続けたり、設定内容を忘れてしまったりする可能性があります。Gmailの転送解除手順は、どのような方法で転送設定を行ったかによって異なります

解除のポイント

  • 特定のメールだけをフィルタ機能で転送していた場合:**「フィルタとブロック中のアドレス」**から解除します。
  • すべてのメールを転送していた場合:**「メール転送とPOP/IMAP」**から解除します。
  • Outlook, Hotmailなど他のメールアカウントからGmail宛てに転送している場合:**「アカウントとインポート」**から解除します。

それぞれの解除方法を見ていきましょう。

すべての受信メールを転送している場合(「メール転送とPOP/IMAP」からの解除)

Gmailに届くすべてのメールを別のメールアドレスに転送する設定を解除する手順です。

  1. パソコンでGmailを開きます。メールを転送しているアカウントにログインしてください。
  2. 画面右上にある設定アイコン(歯車マーク)をクリックし、「すべての設定を表示」を選択します。
  3. 設定画面の上部にあるタブの中から、「メール転送と POP/IMAP」または「転送」タブをクリックします。
  4. 「転送」の項目で、「転送を無効にする」を選択します。
  5. ページの一番下にある「変更を保存」をクリックして設定を完了します。

転送先アドレスをGmailから削除したい場合

転送に使用していたメールアドレス自体をGmailの設定から削除したい場合は、上記の手順4の画面で、「転送を無効にする」の上に表示されている転送先メールアドレスのプルダウンをクリックし、「削除」をクリックします。確認メッセージが表示されたら「OK」をクリックして確定してください。

フィルタを使って特定のメールを転送していた場合(「フィルタとブロック中のアドレス」からの解除)

特定の条件に一致するメールだけをフィルタで転送する設定を解除する手順です。

  1. パソコンでGmailを開きます。
  2. 画面右上にある設定アイコン(歯車マーク)をクリックし、「すべての設定を表示」を選択します。
  3. 設定画面の上部にあるタブの中から、「フィルタとブロック中のアドレス」タブをクリックします。
  4. 設定済みのフィルタ一覧が表示されます。解除したい転送設定のフィルタを探します。条件(例: from:(*))と処理(例: xxxxx@xxxxx.ne.jp に転送)が表示されています。
  5. 解除したいフィルタの右側にある「削除」または「解除」をクリックします。
  6. 「このフィルタを削除してもよろしいですか?」のような確認メッセージが表示されるので、「OK」をクリックして確定します。

他のメールアカウントからGmailへ転送している場合(「アカウントとインポート」からの解除)

OutlookやHotmailなど、他のメールサービスからGmailアカウントにメールを転送(または受信)している設定を解除する手順です。これは、Gmailの「アカウントとインポート」機能で、他のアカウントのメールを受信する設定(外部POP)を行っている場合に該当します。

  1. パソコンでGmailを開きます。
  2. 画面右上にある設定アイコン(歯車マーク)をクリックし、「すべての設定を表示」を選択します。
  3. 設定画面の上部にあるタブの中から、「アカウントとインポート」タブをクリックします。
  4. 「他のアカウントでメールを確認」のセクションで、解除したいメールアドレスを探します。
  5. 該当するメールアドレスの右側にある「削除」または「リンクを解除」をクリックします。
  6. 確認画面が表示されるので、「メールアカウントの削除を確定」または「アカウントのリンク解除を行う」といった内容を確認し、「OK」または「リンクを解除」をクリックします。Gmailに今まで受信したメールを残すかどうかの選択肢が表示されることもあります。
  7. 「リンクを解除しています」といったメッセージが表示され、しばらくすると設定が削除されます。メッセージが消えるまで待たずに画面を閉じても問題ありません。NTTコミュニケーションズのマニュアルでも、移行作業完了後に外部POPの設定を削除することを推奨しています。

スマートフォンから転送設定を解除したい場合

Gmailのスマートフォンアプリでは、転送設定やその解除を行う機能がありません。スマホから転送設定を解除したい場合は、ブラウザからGmailの簡易HTML形式を利用することで、PC版に近い設定画面にアクセスできます。

  1. スマートフォンのブラウザアプリ(Chromeなど)でGmailを開きます。
  2. Gmail画面の左上にあるハンバーガーアイコン(メニューアイコン)をタップし、メニューを表示させます。
  3. メニュー画面を一番下までスクロールし、「デスクトップ」をタップします。
  4. 表示される画面で、「簡易HTML形式のGmailを利用」をタップします。
  5. 簡易HTML形式のGmail画面が表示されたら、右上の「設定」をタップします。これにより、PC版と同様のすべての設定画面が表示されます。
  6. ここからはPC版と同様の手順で解除を行います。
    • すべてのメール転送を解除する場合は、「メール転送とPOP/IMAP」タブを開き、「転送を無効にする」にチェックを入れ、画面下部の「変更を保存」をタップします。
    • フィルタによる転送を解除する場合は、「フィルタ」タブを開き、解除したいフィルタを選んで「削除」または「解除」をタップします。

転送設定が不要になったら、後回しにせず早めに解除しておくと、どんな設定だったか忘れてしまうことを防げます。設定内容に合わせて適切な手順で解除を行いましょう。

💾 万が一に備える!Gmailのバックアップ方法

Gmailは非常に安定していますが、万が一のシステムトラブルや、自分で誤って大切なメールを削除してしまう可能性もゼロではありません。大切なメールデータを失わないために、日頃からバックアップを取っておくことを検討しましょう。ソースからは、主に3つのバックアップ方法が紹介されています。

  1. メッセージをダウンロードする(Google Takeoutを利用)
  2. 別のメールクライアントに同期する
  3. 別のメールアドレスに転送する

それぞれの方法の詳細を見ていきましょう。

1. メッセージをダウンロードする(Google Takeoutを利用)

この方法は、Gmailアカウントのメールデータや設定情報をまとめてダウンロードするものです。「Google Takeout」というツールを利用します。ダウンロードしたデータは、オフラインで保管したり、他のサービスで使用したりできます。大学のドキュメントでも、卒業に伴い利用できなくなるGmailアカウントのバックアップ方法としてGoogle Takeoutが紹介されています。

ダウンロードできるデータには、メールの本文やヘッダー、添付ファイルはもちろん、受信トレイ、未読、送信済み、スター付き、下書き、重要マーク付き、ゴミ箱、迷惑メール、アーカイブにあるメールなど、様々なラベルのメールが含まれます。さらに、返信テンプレート、ユーザー設定、メール署名、不在通知、転送先アドレス、フィルタ、ブロック中のアドレスなどもダウンロード対象となります。

Google Takeoutを使ってGmailデータをダウンロードする手順

  1. Google Chromeブラウザを起動します。
  2. Googleアカウントにログインし、Gmailの画面を開きます。画面右上のユーザーアイコンをクリックし、「Googleアカウントを管理」を選択します。
  3. 「Googleアカウント」のページが表示されます。左側のメニューから「データとプライバシー」を選択し、画面を下にスクロールして「データとプライバシーのオプション」-「ご利用のアプリ、サービスのデータ」にある「データをダウンロード、削除」の項目を見つけ、「データをダウンロード」をクリックします。
  4. 「Googleデータエクスポート」の画面が表示されます。通常、初期設定では多くのデータが選択されていますが、今回はメールデータのみを選択したいので、一旦「選択をすべて解除」をクリックしてチェックを外します。
  5. サービスの一覧の中から「メール」を探し、チェックボックスをオンにします。必要に応じて、メール以外のデータ(連絡先など)も選択できます。画面の一番下までスクロールし、「次のステップ」をクリックします。
  6. エクスポートするファイルの形式、頻度、エクスポート先を選択します。
    • 配信方法:作成したアーカイブデータを受け取る方法を選択します。ダウンロードリンクをメールで受け取ったり、Google Drive、Dropbox、Microsoft OneDrive、Boxなどのクラウドストレージに追加したりできます。メールで受け取る場合、ダウンロードリンクは1週間で期限切れとなります。
    • 頻度:1回だけエクスポートするか、定期的にエクスポートするか(例:1年間2ヶ月ごとに)選択できます。バックアップ目的であれば、「1回エクスポート」で十分なことが多いでしょう。
    • ファイルの形式とサイズ:ダウンロードするファイルの圧縮形式をzipまたはtgzから選択できます。ほとんどのパソコンで開けるzip形式が一般的です。ファイルサイズを指定でき、指定したサイズを超えるとデータが分割されてダウンロードされます。
  7. 設定が終わったら「エクスポートを作成」をクリックします。
  8. 「メールのファイルのコピーを作成しています」というメッセージが表示されます。データの量によっては、この処理に数時間から数日かかることがあります。処理が完了すると、選択した配信方法(メールなど)で通知が届きます。
  9. 通知に従って、作成されたアーカイブファイルをダウンロードします。メールでダウンロードリンクを受け取った場合は、メール内の「ファイルをダウンロード」ボタンをクリックするとGoogleデータエクスポートの管理画面が開くので、そこで「ダウンロード」をクリックします。
  10. ダウンロードされたファイルは通常zip形式で圧縮されています。このままでは中身が見られないため、ファイルを右クリックするなどして「すべて展開」(解凍)を行います。解凍されたファイルには、MBOX形式のメールデータなどが含まれています。

注意点

Google Takeoutによるデータのバックアップは、ご自身の責任において行う必要があります。大学からの注意喚起にもあるように、操作方法に関する相談は可能でも、データバックアップ作業そのものへの責任は負えない場合があるため、重要なデータの場合は慎重に行いましょう。

2. 別のメールクライアントに同期する

Gmailは、Microsoft OutlookやThunderbirdなどの他のメールクライアントとIMAPプロトコルを使って同期することができます。これにより、Gmail上のメールボックスを複数のメールクライアントで共有し、一方のクライアントで行った操作(メールの移動や削除など)がもう一方にも反映されるようになります。これは、単なるバックアップというよりは、複数の場所から同じメールボックスにアクセスしたい場合に便利な方法です。

Microsoft Outlookと同期する手順の例

  1. まずGmail側で設定が必要です。Gmailの「設定」-「メール転送と POP/IMAP」のページを開き、「IMAPを有効にする」にチェックを入れて変更を保存します。
  2. 次にOutlook側で設定を行います。Outlookのメニューから「ファイル」-「アカウントの追加」などを選択し、Gmailのアドレスを入力して接続を進めます。パスワードを入力するなどして、アカウントを追加します。

IMAP経由でのダウンロード・アップロードには制限があります

Googleは、IMAP経由での大量のダウンロードやアップロードによってアカウントが一時的にロックされることを避けるため、ダウンロードは1日あたり2,500MB、アップロードは1日あたり500MBを超えないことを推奨しています。大量のメールを一度に同期しようとすると時間がかかったり、制限にかかったりする可能性があるため注意が必要です。

3. 別のメールアドレスに転送する

前述の自動転送やフィルタ転送を使って、Gmailに届くメールを別のメールアドレスに送ることも、ある種のバックアップとして機能します。新しいメールが届くたびにコピーが別の場所に作成されるためです。

ただし、すべての受信メールを自動転送する場合、転送先に指定できるのは基本的に1つのアカウントのみです。複数のアドレスに転送したい場合は、フィルタ機能を利用する必要があります。また、この方法は「リアルタイム」でのバックアップとしては機能しますが、過去に受信したメールをまとめてバックアップするには向いていません。

📤 古いアカウントから新しいアカウントへメールを移行する

Gmailアカウント自体を新しいものに変更したい場合、メールアドレス自体を変更することはほとんどの場合不可能なので、古いアカウントのメールを新しいアカウントへコピー(移行)する必要があります。これは、手動で行うか、自動移行ソフトウェアを利用して行うことができます。

手動での移行は、アカウントの規模が小さい場合や、時間がある場合には可能かもしれませんが、多くの制限があるため、一般的には自動移行が推奨されます。特に、Google Workspaceアカウント間での移行や、他のメールサービスからGoogle Workspaceへの移行には、管理者向けのツールが提供されています。

Google Workspaceアカウント間でのメール移行(管理者向け)

組織内のGoogle Workspaceアカウント間でメールデータを移行する場合や、個人のGmailアカウントから組織のGoogle Workspaceアカウントへ移行する場合は、Google Workspaceの管理コンソールにある新しいデータ移行サービスを利用できます。この操作には特権管理者の権限が必要です。販売パートナーは顧客のアカウントデータを移行することはできません。

移行の主な手順(管理者向け)

  1. 移行の準備を行います。ユーザーが高度な保護機能プログラムに登録されている場合は、移行設定前と移行中に無効にする必要があります。
  2. 特権管理者として管理コンソールにログインし、新しいデータ移行サービスの画面を開きます。
  3. 移行元メールアドレスを入力し、承認をリクエストします。アカウント所有者に承認メールが送られ、所有者がリクエストを承認し、利用規約に同意する必要があります。承認状況は画面で確認できます。必要に応じて、承認リクエストを再送信することも可能です(前回のリクエストから24時間経過後)。
  4. 移行先アカウントのメールアドレスを指定します。移行先アカウントのユーザーはGoogle Workspaceライセンスを持ち、Gmailサービスが有効である必要があります。
  5. 移行設定を選択します。
    • 開始日:いつからのメールを移行するか日付を指定します。指定した日付から移行実行日までのメールが移行されます。
    • オプションで、削除済みメール、迷惑メールを含めるか選択できます。
    • オプションで、特定のラベルが付いたメールを移行対象から除外することも可能です。ラベル名をカンマで区切って入力します。サブラベルを除外する場合はフルパスを使用し、スラッシュ(/)で区切ります(例:「旅行」「旅行/アジア」)。
  6. 設定を保存し、「移行を開始」をクリックします。これにより、ドメイン全体の委任が許可され、移行先アカウントにデータ移行用のクライアントIDが作成されます。
  7. 移行の進行状況は画面でリアルタイムに確認できます。検出されたタスク数、警告、失敗、スキップ、成功したアイテム(メッセージ、ラベルなど)の数、検出されたメール数、移行されたメール数などが表示されます。
  8. メインの移行以降に移行元に追加されたデータを移動したい場合は、差分移行を実行できます。
  9. 移行が完了したら、「移行を終了」をクリックして移行設定を削除します。移行を終了すると、その設定データやレポートにアクセスできなくなり、クライアントIDやOAuthアクセスも削除されます。完了した移行を終了しないと、新しい移行を開始できません。

他のメールサービスからGmailへのメールインポート(外部POP)

Google Workspaceアカウントをお持ちでない場合や、別のメールサービス(Yahoo!、Hotmail、AOL、その他のウェブメールなど)からGmailアカウントにメールを取り込みたい場合は、Gmailの「アカウントとインポート」機能を使ってメールをインポートすることができます。これは「外部POP」と呼ばれる方法で、Gmailサーバーがインターネット経由で移行元メールサーバーにPOP接続し、受信箱(INBOX)のメールをGmailに取り込みます。

外部POPによるメールインポートの手順

  1. 個人アカウントでGoogle Workspace(または通常のGmail)にログインし、Gmail画面を開きます。
  2. 画面右上の設定アイコンをクリックし、「すべての設定を表示」を選択します。
  3. 設定で「アカウントとインポート」タブをクリックし、「メッセージと連絡先のインポート」の項目にある「メッセージと連絡先のインポート」をクリックします。
  4. インポートしたい移行元メールアドレスを入力し、「続行」をクリックします。
  5. 移行元メールアカウントのパスワードPOPユーザー名(通常はメールアドレス)、POPサーバー情報とポート番号などを入力します。通常はポート995、SSLを使用にチェックが入る場合が多いですが、移行元サービスの情報を確認してください。入力後、「続行」をクリックします。
  6. インポートのオプション設定画面が表示されます。
    • メールをインポート」にチェックが入っていることを確認します。
    • 受信したメッセージのコピーをサーバーに残す」にチェックを入れると、移行元のサーバーからメールを削除せずにコピーを残せます。
    • メッセージを受信トレイに保存せずにアーカイブする」にチェックを入れると、インポートしたメールを受信トレイに入れずにアーカイブできます。
    • インポートしたすべてのメッセージにラベルを付ける」にチェックを入れると、インポートしたメールに特定のラベルを付与できます。任意でラベル名を入力してください。
  7. オプションを選択したら、「インポート開始」をクリックします。
  8. 「メッセージをインポートしています」というメッセージが表示されます。インポートされたメッセージが表示されるようになるまで、数時間から最大2日かかることがあります。この処理はバックグラウンドで行われるため、ウィンドウを閉じたり、ログアウトしたり、ブラウザを閉じたりしても継続されます。インポートの進行状況は、「設定」-「アカウントとインポート」で確認できます。
  9. 完了メッセージが表示されたら、「OK」をクリックします。

外部POPインポートの注意点

外部POPによるインポートでは、サブフォルダのメールは移行できません。必要なメールデータは事前に受信箱(INBOX)に移動しておく必要があります。また、容量や通数によっては数日かかる場合があり、Google Workspaceでのインポートの場合は迷惑メールチェックやウイルスチェックによりメールが判定されたり削除されたりする可能性もあります。同じメールが複数ある場合は1通にまとめられるため、移行元と移行先でメールの通数が一致しないことがあります。全てのメールを完全に移行できる保証はないという点も理解しておきましょう。

移行作業が終わったら、前述の「アカウントとインポート」からの解除手順を参考に、外部POPの設定を削除することを推奨します。

💡 まとめ:あなたのメール管理を快適にするヒント

ここまで、Gmailのメール転送、バックアップ、移行に関する様々な方法を見てきました。どの方法を選ぶかは、あなたの「こうしたい!」という目的に合わせて決めるのが一番です。

  • リアルタイムで新しいメールを別の場所でも確認したい → 自動転送が手軽です。ただし、すべてのメール(迷惑メール以外)が転送される点に注意。転送先は1つだけです。
  • 特定の送信元や件名のメールだけを分類して他のアドレスにも送りたい → フィルタ転送が便利です。細かい条件設定が可能で、複数の転送先を指定できます(転送先ごとにフィルタ作成)。ただし、過去のメールは転送されません。
  • Gmailアカウントのすべてのメールデータを手元に保存しておきたい → Google Takeoutでダウンロードするのが確実なバックアップ方法です。メール本文から設定まで、幅広いデータをMBOX形式などで取得できます。
  • Gmailアカウント全体を新しいものに「引っ越し」たい → Google Workspaceアカウント間なら管理者向けのデータ移行サービス、他のサービスからなら外部POPによるインポート が効率的です。これらの方法はまとめて大量のメールを移行できますが、注意点もあります。手動や自動移行ソフトウェアの利用も選択肢です。
  • 複数のパソコンやスマホから同じGmailアカウントにアクセスしたい、または別のメールソフトでGmailを管理したい → IMAP同期を利用します。これはバックアップというよりは、アクセス方法の多様化です。

メールの管理は、まるで部屋の片付けや大切な書類の整理に似ていますね。受信トレイにごちゃごちゃ溜まっているメールは、引き出しにしまいきれない書類や、いつか読むつもりで置いてある本かもしれません。必要な情報だけを分かりやすい場所に移動したり、不要なものは思い切って捨てたり(削除)、大切なものはコピーを取っておく(バックアップ)ことで、いざという時に必要な情報がすぐに見つかるようになります。

古いアカウントから新しいアカウントへの移行は、まるで実家から新しい家にお引っ越しするようなものです。必要なもの(メール)だけを選んで、新しい家に運び込みます。全部まとめてダンボールに詰める(Takeoutや移行サービス)こともできれば、一つ一つ手で持って運ぶ(手動移行)こともできますが、大変さは違いますね。

定期的にメールを整理したり、大切なデータのバックアップ方法を確認したりすることで、デジタルライフはもっと快適で安心なものになります。この記事が、あなたのGmail管理の助けになれば嬉しいです!

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